お知らせ
奈良フードフェスティバルが産声を上げたのは、2009年のこと。
当時は、「クーカル in 奈良」でした。
その年は、夏に「クーカル in 軽井沢」と「クーカル in 山中湖」を同時開催しており、自分は、山中湖に1ヵ月間こもり、激闘しておりました。
まさに、激闘。その頃は、イベントのイの字もわからぬまま取り組んだイベントでしたので、思い出すのも恐ろしい・・・。
で、終わったその足で(多少誇張あり)、秋の奈良に向かったわけです。
『リストランテ イ・ルンガ』の店舗を会場にして開催していたシェフズダイニングには、今思えば、考えられないくらい豪華なシェフのみなさんが出演してくれました。
ただ、不備が多くて、毎日がハプニングの連続。。。まさに、生きた心地がしませんでした。
これは、野外のメイン会場。色がおかしいのは、誰かさんがホワイトバランスを間違えたから。。。この大型パラソルは、まだ現役ですね。
こちらは、2010年のときのメイン会場。特設でした。奥に東大寺が見えます。
あ、高良シェフ!
2011年は、当時「クイーンアリス迎賓館」の店舗をお借りしました。現在は、奈良春日野国際フォーラム 甍」の別館になっていますね。
「クーカル in 奈良」は2011年まで続き、2012年から「シェフェスタ」と名前を変えます。事務局が、株式会社クーカルから、株式会社エヌ・アイ・プランニングに変わったためですね。
その間、僕は奈良県の事業である「県産農産物活用推進ナビゲート事業」にかかわらせていただきました。簡単に言うと、奈良県産の食材を活用するため、レストランにナビゲートする役割でした。
ただ、その頃は、まだ奈良のシェフの多くは、地元の食材に対する意識は低く、なかなか思うようにはいきませんでした。力不足を感じた2年間でした。
2011年度末で東京へ帰ってもよかったのですが、やり残したこともあり、居心地もよく、ひとり居残ってしまったわけです。そんなわけで、シェフェスタでは、ディレクターをさせていただくことに。
「クーカル」とは趣向を変え、野外イベントを主として、より多くの人に食べてもらえるよう、料理と価格をカジュアルダウン。2012年からは、現在の事務局長である福吉くんとタッグを組み、集客をのばし、規模を大きくしていきました。
そして、今や多くのレストランが、当然のように奈良の野菜を使うようになりました。しかも、生産者から直接購入したり、毎週、マルシェに通ったり…。そんな光景を見られるようになろうとは、正直、8年前には想像もしませんでした。
大和牛やヤマトポークといった奈良のブランド豚はもちろん、泉澤さんのばあく豚、野迫川のアマゴ、中家さんの大和肉鶏など、生産者や生産地の名前が出る食材もたくさん扱われています。
微力ながらも、続けてきたことが少しは実を結んだかなと。東京から奈良へ移住して、ひとつお役目は果たしたかなと。
そんなわけで、実行委員として9年、ディレクターとして6年。みなさんのご協力のおかげで、ここまで続けることができました。
本当にありがとうございました。
しかし、体力的にも、精神的にも、経済的にも、このまま続けていくことは困難と判断し、2018年度はディレクター職をおりることにしました。
とはいえ、実行委員は続けさせていただけることになりましたので、引き続き、よろしくお願いいたします。
しかも、今年は奈良フードフェスティバルとして10周年となりますから!
じゃあ、「お前、どうやって食っていくんだ?」と。
気になる?
ねえ、気になる?
ご縁がありまして、4月から徳島で仕事をさせていただくことになりました。
そう、1974年(生まれ年だ)に甲子園を盛り上げた「さわやかイレブン」で有名な池田高校がある街です。
こちらに、地域交流拠点となる施設があらたに誕生します。
詳しくは、こちらを。
その施設内にカフェ・レストランがありまして、そちらのプロデュースと運営をしつつ、食で地域を盛り上げていくのがミッションです。
なんせ、将来の夢は居酒屋のオヤジですから、ついに飲食店に関われるという喜びがあります。そして、これまでの経験を生かして、農と食をつなぎ、人と人をつなぎ、三好をもっと楽しい場所にしていきたいと考えております。
あと、もうひとつ面白いことを考えていますが、それはもう少し準備ができてからお知らせします。
「奈良を捨てるのか!」「裏切りもの!」なんて声も聞こえてきそうですが、奈良での仕事もありますので、しばらくは二拠点生活となります。
奈良の食シーンは、『奈良食べる通信』編集長として活躍している福吉くんがさらに盛り上げてくれるでしょう。しばらく、僕と二人三脚で歩んでくれて、今や、奈良の食といえば、彼が看板ですから! 僕としては、心安くまかせられます。
と、長々と書いてきましたが、突然、話題転換!
刑事物語という映画が好きです。
武田鉄矢が片山という刑事役で、ずんぐりむっくりのさえない見た目ながら、実は拳法の使い手でめっぽう強いという。そう、ハンガーをヌンチャクみたいにするやつです。
その片山刑事が、事件を解決するため、加えて、惚れた女を守るために大暴れしちゃうわけ。で、一件落着するものの、暴れすぎが問題になって遠くの警察署へ飛ばされてしまう。。。行く先々でこれを繰り返して、全部で4作ありましたか。
エンディングに流れる、吉田拓郎の「唇をかみしめて」が、またいいんだな。
https://www.youtube.com/watch?v=2EYR9dquCF4
泣けるんすよ。
奈良に移住したころ、「未来を見ることができる」という方にお会いしまして、見てもらったことがあります。その中で、こう言われました。
「あなた、転々としますよ」
当時は、移住したばかりで、なんでやねん!と思ったものですが、当たるもんですね。でも、正直、これ以上転々としたくはないのですが。。。
あ、ブログは続けますから。